「いやし主の御降誕」
御承知のように、クリスマスとは、イエス・キリストのお誕生日です。
でも、この誕生日は、普通の人の誕生日とは少し違いますね。
毎年のように、世界中で実にたくさんの数えきれないほど多くの人々によって
お祝いされます。それも何百年も、いや2000年もの長い間、祝われて来ている
のです。
そして、そのたびごとに、人々の心の中に、社会に、世界に、言い知れない
暖かい、光ある、希望を与えて来ました。実に不思議です。
なぜでしょうか。それは、イエス・キリストというお方が、普通の人とは違う
お方だからです。
イエスさまは、単なる宗教的天才とか聖人とかいう人ではありませんでした。
聖なる神の御子でいらっしゃり、神が人となられたお方だったのです。ですから、
そのお誕生日は、不思議なひびきと力を感じさせるのです。このお方は、「メ
シヤ」すなわち「救い主」だったのです。聖書では次のように書いています。
御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。
今……すばらしい喜びを知らせに来たのです。
きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生れになりました。
この方こそ主キリストです。……」(ルカの福音書2章10-11節)。
そして、今回は、この救い主キリストさまのすばらしい一つの面をお知らせし
たいと思います。それは、「イエス・キリストは、『いやし』の主(しゅ)でもいらっ
しゃるということです。特に私たちの「心」をいやしてくださるということです。
なんというすぱらしい福音ではないでしょうか。
今日、「心の病んでいる人」、「心の傷ついている人」は、どんなにか多いこと
でしょう!? あるいは、あなたもそのひとりかも知れません、あなたのご家族、あ
なたの友人、知人の中に、そういう人がいるかも知れません。
でも、ここに「よい知らせ(福音)」があります。まことの神が、私たち人類をお救
いくださるために、この世に、私たちと同じ人間になってお生れくださり、すべて
の人が救われるために、身代りとなって十字架について死んでくださいました。
ところが、このことを成してくださった救い主・イエス・キリストを信じるときに、
「心の傷」はいやされるのです。
あなたも、ぜひ、この「いやし主(ぬし)」の聖なるお誕生日を本当にお祝いしてく
ださい。この祝福を受けられますように。ぜひクリスマスを教会でお祝いください。
祝福をお祈り致します。